本楽団は、1997年平成9年「5年後の可児文化創造センター完成の折に市民の手で第九演奏会を開こう」
という 一市民の呼びかけにより集まった可児市およびその近隣市町村のアマチュア音楽愛好家達
によって結成されました。
結成以後、秋の可児市民音楽祭に毎年出演しています。
以下 演奏曲目
平成10年(1998年)
平成11年(1999年)
平成12年(2000年)
平成13年(2001年)
また、その間に可児、美濃加茂管内小中学校でのミニコンサート、可児市主催行事での演奏など
積極的に活動しています。
平成14年(2002年)7月27日、可児市文化創造センター開館記念行事「市民第九演奏会」においては、本楽団の枠を超え、「可児市民第九交響楽団」として、1年間の練習の成果を披露し、好評を博しました。
指揮 田久保裕一氏
その後、可児交響楽団としての活動を本格化し、音楽アドバイザーを、佐々木真樹緒氏(名フィル、Fg奏者)に依頼し、技術的にもレベルアップを目指しています。
そして、平成15年(2003年)1月19日には、初めての自主企画により「ニューイヤーコンサート2003」を開催しました。可児市文化創造センター主劇場にて800名を越す聴衆を感動させ、また私達も一段と成長することができました。
指揮 新通英洋氏
平成15年(2003年)9月14日には、文化創造センター開館1周年記念コンサートとして、自主企画による第九演奏会を開催。前年に引き続き満席の聴衆の期待に応え、前年以上に円熟度の増した演奏を披露しました。
指揮 田久保裕一氏
平成16年(2004年)3月14日、念願だった第1回定期演奏会を可児市文化創造センター主劇場にて開催、第九だけではない、可児市民の本格的オーケストラとしての一歩を標しました。
指揮 新通英洋氏
同年12月25日、可児市民第九合唱団との共催による、クリスマスコンサート2004を開催、可児市民の風物詩として、もはやなくてはならないものになっています。
指揮 田久保裕一氏
明けて平成17年(2005年)8月7日には、第2回定期演奏会を可児市文化創造センター主劇場にて開催、ソリストに佐々木はるる先生をお迎えして、メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲を演奏。可児市のみならず、岐阜県、更には中部地方のアマチュアオーケストラとして、更に大いなる飛躍を遂げました。
指揮 新通英洋氏
更に翌平成18年(2006年)2月19日、指揮に橘 直貴先生をお迎えしてスプリングコンサート2006 を開催。
770余名の観衆に爽やかな春の風と迫力に満ちた愛の演奏をお届けしました。
今や可児オケファンは着実に増えつつあります。
指揮 橘 直貴氏
同年10月8日、第3回定期演奏会を挙行。第2回の定演に引き続き指揮者に新通英洋先生をお迎えしてモーツァルトにベートーベンを演奏。更に第3回はスペインの作曲家、ファリャの三角帽子組曲を演奏し、可児を南欧のメロディと情熱に包み込んでみせました。これら難易度の高い楽曲を見事成功に収め、東海地方でも有数の本格オーケストラに成長しました。
指揮 新通英洋氏
更に同年は、定演後間もない厳しいスケジュールでしたが、可児市民第九合唱団第1回定期演奏会(12月10日開催)において、モーツァルト レクイエム全曲の管弦楽を担当しました。
正直、当時の団の実力で、この偉大な作曲家の絶筆となった難曲において、その世界を表現するには、背伸びの部分があったことは否めません。しかし、指揮の西野先生はじめ諸先生方のご指導のもと、最終的には、聴衆の皆様に、その素晴らしい世界の片鱗をお見せできたものと思います。
翌平成19年(2007年)4月29日には第4回定期演奏会を開催、会場は可児市文化創造センター主劇場。
この素晴らしいホールで毎年定期演奏会を開くことが可児オケの定例になってきました。
第4回の定演の指揮は古谷誠一先生。ソリストに弦楽器の指導者でもある佐々木はるる先生をお迎えして、ブルッフのバイオリン協奏曲を演奏。ソリストの熱演とオケが一体となった素晴らしい演奏となりました。
このときは、グリークの「ペールギュント」とベートーヴェンの「運命」という、聴衆の皆様にも馴染みの深い曲でしたが、回を重ねるごとの楽団としての充実を、可児オケファンの皆様にも実感して頂けたかと思います
指揮 古谷誠一氏
同年12月2日、可児市文化創造センター開館5周年記念として「可児市民第九演奏会-2007」を可児市民第九合唱団と共に開催しました。第九は可児オケにとって特別な曲ですが、この演奏会自体も、可児オケにとって、また一線を超える節目となりました。すなわち、それまでの第九が演奏する事自体に大きな意義を見出していたとすれば、このときは本格オーケストラに相応しい演奏を明確に志向したのです。
指揮は可児オケに馴染みの深い新通英洋先生。ベートーヴェンがこの音楽に一体何を託したのか、新通英洋先生の渾身の指導により理解を深め、その世界を聴衆の皆様にも伝えるべく、練習を重ねました。
その結果がどうであったかは、可児オケファンの皆様のご判断によるところですが、可児オケは、この演奏会により、演奏することの怖さと奥深さへの認識を新たにし、自ら音楽性のより一層の充実を心に誓うことになりました。
指揮 新通英洋氏
第九の興奮覚めやらぬ平成20年(2008年)6月8日には第5回定期演奏会を開催。メインはシベリウスの交響曲第二番。
この曲はどちらかと言えば玄人好みの大曲で、ただ演奏するだけでは退屈な音楽になってしまいますが、第4回に続きお迎えした古谷誠一先生の指揮のもと、この大曲を情熱と緊張感を伴って皆様にお届けしました。
序曲のメンデルスゾーンも、ベートーヴェンのピアノコンチェルトも、これまでにない端正な仕上がりとなり、特にソリストの田中ゆりあ先生と古谷誠一先生の楽曲に対する深い理解に基づく音楽性の追求に接したことが、可児オケをさらなる境地に導くことになりました。この演奏会もまた、興行的成功ということに加え、さらなる可児オケの成長のために最も適したステップという性格を持ち合わせていたのです。
指揮 古谷誠一氏
第5回定期演奏会の頃には平成21年(2009年)10月の第9回岐阜県オーケストラフェスティバル(アマオケ合同開催)のホスト(主管)オケとして決定していたことも視野に、平成21年2月22日には「名曲コンサート」を開催。
フェスティバルオケの指揮者でもある家田厚志先生の指揮のもと、聴衆の皆さんに親しみのある曲ということで、スッペ、シューベルト、ドヴォルジャーク、スメタナのそれぞれよく知られた曲に取り組みました。
この演奏会に至る練習では、可児オケの音楽を全員で作っていくということが強く意識されると共に、また優れた指導者層の曲の解釈にも恵まれ、作曲者ごとの音楽の特徴の論理的な表現にも理解を深めました。
この演奏会の成功を通して、可児オケは、より確かな音楽表現を志す団体として成長していくこととなりました。
指揮 家田厚志氏
平成21年(2009年)10月25日の第9回岐阜県オーケストラフェスティバル(アマオケ合同開催)にはホスト(主管)オケとしてスメタナ「モルダウ」を単独で演奏すると共に、合同オケではムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」に取り組みました。
フェスティバルオケの難しさとして音作りの問題がありますが「名曲コンサート」の家田厚志先生に引き続きご指導頂き、大垣室内管弦楽団、岐阜県交響楽団、多治見市交響楽団の皆様と共に、時間をかけて取り組むことができました。
その中では奏者としては、音楽を共に作っていくということを改めて考える機会となり、何のために音楽をやっているか、再認識する機会ともなりました。結果、聴衆の皆様には、大迫力の「展覧会の絵」を楽しんで頂けたのではないかと思います。
もちろんそれは、練習会場をご提供頂いた岐阜県交響楽団をはじめとする他団の皆様の厚いご協力があってこそのものでした。
なお、可児オケ単独演奏となった「モルダウ」では聴衆の皆様に思いのほか高評価を頂き、今後の大変な励みともなりました。
指揮 家田厚志氏
フェスティバルオケに引き続き、可児オケは貴重な演奏会を体験することになりました。市民の皆さんとの合作です。
曲目は第5回定期演奏会で経験したシベリウスの交響曲第二番。このときの可児オケの演奏が企画に実現性を与え、市民の皆さんの練習にもこのテープが一貫して使用されました。これは市民ダンサーの皆さんが主役の特別な演奏会、可児オケは、初めてオーケストラピットでの演奏となり、しかも、平成22年(2010年)3月13日、同14日、同20日の3回公演というハードな内容となりました。1回演奏した曲とはいえ、やはり難曲、むしろ心理的な油断が大敵となることも学び、迎えた本番では、可児オケとして期待された仕事を果たすことができたのではないかと思います。市民の皆さんの踊りはさらに素晴らしかったようで(ピットからは見えない)、公演は3回とも、大変な盛り上がりのうちに幕となりました。
指揮 古谷誠一氏